親の協力も必要、リビングで効率よく勉強する方法

2020年11月4日2022年9月1日

リビングでの勉強方法

「うちの子は毎日勉強しているのですが、成績が思うように上がらず、部屋でいったいどんな勉強をしているのかしら？」

だいぶ前に、よく私が聞いたお母さん方の溜息まじりのことばです。

今でも時々、このようなことばを聞きます。

しかし、これに対して今の私は、

「勉強する場所を変えてみたらどうですか？お子さんの部屋で勉強するのではなくリビングで勉強するのです。ただ、ご家族の方のご協力が必要ですので、ご協力いただければ学習の成果がでると思います。」

と答えています。

私は、勉強ができる子は自分の部屋で集中して学習している、という先入観がありました。しかし、成績がよい子の家庭での勉強方法を聞くと、『リビングで』という子が意外と多いのです。

小学校・中学校、常に成績優秀だったＲさんの例をご紹介します。

Ｒさんは小学生の時からリビングで勉強していました。

勉強する度に、参考書やノートなどの勉強道具を自分の部屋からリビングに持って来たのです。

Ｒさんが勉強している時、お母さんはリビングで静かに別のことをしていたそうです。

Ｒさんは中学生になってから、自分の部屋で勉強するようにしました。

しかし、部屋に一人でいると、誰もいないという気の緩みから、勉強せずに他のことを考えてしまったり、集中して勉強できなかったり、部屋の私物が気になってしまったそうです。

そして、勉強時間中に勉強していない時間が増えたそうです。

Ｒさんは何でも話す子だったので、お母さんにこのことを話し、再びリビングで勉強するようになったのです。

リビングで勉強中、お母さんはＲさんがちゃんと勉強しているかチェックしたり、様子を見たり、声をかけたり、といったことは一切しませんでした。

お母さんは、本当にただ居るだけなのです。

お母さんがただ居るだけで、Ｒさんは集中して勉強できたそうです。

Ｒさんとお母さんは、何時から何時まで勉強するかを、毎日話したそうです。

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お母さんは、Ｒさんの勉強中に見たいテレビ番組がある時は、ビデオに録画し、Ｒさんが勉強していない時に見た、と話していました。

このようなお母さんを見て、Ｒさんも見たい番組があるけど先に勉強しなければならない時は、ビデオに録画し、勉強を終えてから録画した番組を見たそうです。

Ｒさんのお母さんは次のことを話してくれました。

「このリビングでの勉強は、小学生の時はそれ程大変ではなかったのですが、中学生の時は遅い時間になるので大変でした。」

「親として恥ずかしいのですが、今すぐ見たい番組を我慢して後で見るのが辛く感じた時が何度もありました。」

「娘が勉強中に、リビングで寝てしまったことがあったのです。その時、娘に『集中できなくなる！』と言われ反省しました。」

これを聞いて、私は確かに大変なことだと思いました。

子を思う気持ちが強くないと続けることはできないと思い、Ｒさんのお母さんは立派だと思ったのです。

Ｒさんのように、ご家族のご協力があれば、家庭で集中して効率よく学習することができます。

大人である親も見たいテレビ番組があります。

でもＲさんのお母さんのように、今すぐ見たい気持ちを抑え、録画し、後で見る。

子を思う親の強い気持ちを感じました。

また、Ｒさんがそばにいるから、つい話しかけたくなった時もあったそうです。

でも、お母さんなりに、我慢したそうです。

テレビで中学入試や高校入試の合格発表の模様を見たことがあります。

数人の合格した生徒にインタビューしていたのですが、「リビングで勉強していました！」と話していた子が多く、今やリビングは家族がくつろぐ部屋というより、子どもが勉強をする部屋なのかも？と思ってしまいました。

お子さんがリビングで勉強するため、見たい番組はビデオに録画して、後で見るという方法も、時間を効率よく使う方法だと思いませんか？

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