算数・数学の文章問題を解くコツ
算数・数学の文章問題を解くコツ
算数や数学に関して『国語が苦手なので文章問題ができない』と言うことばをよく聞きます。
しかし本当にそうでしょうか?
『国語が苦手』=『文章問題が解けない』、なのでしょうか?
私は断言します。
その理由のひとつは、国語は苦手だけど算数・数学はどんな問題でもスラスラ解くことができる優秀な子はたくさんいます。
そして、もうひとつの理由は、「国語が苦手だから文章問題が解けない」と言った子たちにわかりやすく教えた結果、みな文章問題を解くことができるようになったからです。
なぜ解くことができるようになったかというと、国語を勉強したからではありません。
文の内容を、筋道立てて考える練習をしたからです。
そして文の内容を式にする練習をしたからです。
これは決して難しいことではありません。
次の問題を例にして説明します。
算数の文章問題
この問題を解けない子は、一気に解こうとするから、解けないのです。
問題を、筋道立てて考え、計算していけば、解くことができるのです。
例えば英語・数学・国語の自分の点数の平均点を求めるとき、3教科の点数をたして、それを3で割ります。
ですからこの問題では、まず、クラスの合計点を求めます。
ところが、男子と女子、人数と平均点が別々に書かれています。
では、計算を行ないます。
まず男子の合計の求め方ですが、男子に関して書かれていることは『男子14人の平均体重は39kg』のみです。
合計の求め方は、『平均×人数』です。
ですから、男子の合計は、39×14=546(kg)となります。
同様に、女子の合計は、34.5×16=552(kg)となります。
よって、クラスの合計は546+552=1098(kg)、
またクラスの人数は、男子14人+女子16人=30人、ですから
クラスの平均は、1098÷30=36.6(kg)となります。
算数・数学の文章問題は長くてもせいぜい4~5行程度の長さです。
わずか数行の文章ですので、文ごとに丁寧に読み、理解して考えていけば、このように簡単に求めることができます。
上記の問題は小学6年で学習する算数の内容ですが、これは中学生になっても出てくる問題です。
しかし、中学の数学では、数字の代わりに文字が使われるのです。
数学の文章問題
例えば、
『あるクラスの男子a人の平均体重は39kgで、女子b人の平均体重は34.5kgです。このクラスの平均体重は何kgですか。』
といった感じです。
だから難しく感じてしまうのです。
中学の数学をスラスラ解くことができるためにも、小学算数の文章問題は完璧でなければならないのです。
文章問題を得意にするには、まず基本を完璧にしなければなりません。
基本が完璧になれば、文章問題も筋道立てて考えることができますし、その結果、答えを楽に導くことができるようになります。
小学生のとき算数が苦手で文章問題はもちろん基本も完璧ではない子が、中学生になって数学が急に得意になる、ということは不可能に近いです。
まして数字ではなく文字が多く使われますので、なおさらです。
小学生のお子さんがいらっしゃる親御さんは、今学習している算数の内容が完璧になるよう、頑張ってほしいと思っています。
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