試験・テストのケアレスミスの原因を分析、対策。ゼロにするおすすめ方法。
テストのケアレスミスの原因と対策
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ケアレスミスは試験で誰もが経験したことがあると思います。
皆様も学生時代に試験でケアレスミスをし、悔しい思いをされたことがあるのではないでしょうか?
わが子がケアレスミスをし、その解答用紙を見て、『このミスさえなければ○○点取れたのに。』と嘆いている親御さんもいらっしゃることと思います。
では、どうしてケアレスミスをしてしまうのでしょう?
私の経験からすると、2つ考えられます。
体調不良によるテストのケアレスミス
1つは『体調的部分』です。
試験当日、寝不足だったとか、風邪気味だったとかです。
体調が万全ではないと、集中して試験に臨めず、思考力が低下し、実力が発揮できません。
不安な気持ちによるテストのケアレスミス
もう1つは『精神的部分』です。
試験まで完全に勉強できなかった場合、解けるだろうか?とか、覚えているだろうか?とか、不安な気持ちになってしまいます。
不安な状態で試験に臨むと、正しい答えが分かっても不安な気持ちから違うことを考え、誤った答えを出してしまいます。
ケアレスミスで私が一番印象に残っているのは、中学生のSさんの例です。
Sさんは数学が得意で、中学校の定期試験では3年間、1回の試験を除いて全て90点以上だったのです。
定期試験が返されると生徒は問題用紙と答案用紙を持ってきました。
そして私は一人ひとり、できた問題と間違えた問題、全てチェックしたのです。
ある時、Sさんが落ち込んで悲しそうな表情で来ました。
私が「どうしたの?」と尋ねると、Sさんが「今日数学の試験が返されたんですけど、凄く悪くて・・・。」と言いながら数学の問題用紙と答案用紙を私に渡してくれました。
私は、得点を見てビックリしました。
56点だったのです。これが、先ほど述べました『1回の試験を除いて』のその1回だったのです。
数学のテストでケアレスミスをなくす、おすすめ方法
私は別室で一人になり、1問ずつSさんが問題を解いた過程を探し、チェックしました。
『問題を解いた過程を探し、チェックする』というのはどういうことかと申しますと、私は日頃から
「数学の試験では問題用紙の余白に計算をし、それは絶対消さないようにしよう!
そうすれば一通り終えてから確認する時も自分が書いた計算を見れば簡単にチェックができるから!」
と生徒に話していたのです。
Sさんは常に私の言ったことを実行してくれました。
ですからSさんの問題用紙の余白は表も裏も式や筆算だらけなのです。
これは数学の試験でとても大切なことなのです。
一度解いた問題の途中計算にケアレスミスがないか、正しく計算できているかは、余白に書いた式や筆算を見れば簡単に短時間でチェックできるのです。
試験中、書いた筆算を消す子をよく見かけますが、これはやめるべきです。
一通り問題を解き終え確認する時に便利なように、書いた筆算は消さずに残しておくべきです。
私はSさんが余白に書いた各問題の式や筆算を探し、一つずつチェックしました。
これは結構時間がかかるのですが、その生徒の試験問題に対するや理解度や解き方を把握することができたのです。
そして唖然としました。
Sさんの問題用紙の余白には正しい答えが書かれているのに、答案用紙には間違った答えが書かれていたのです。
つまり転記ミスです。
このようなミスが何問もあったのです。
例えば、
余白には『-6』と正しい答えが出ているのに、解答欄にはマイナス記号を書き忘れ『6』と書かれていたり、連立方程式の問題で、余白には正しい答えが出ているのに、解答欄にはxとyの値が逆に書かれていたり、このようなミスが何問もありました。
さらに余白に書かれた計算を見ると、複雑な筆算は正しくできているのに、簡単な筆算でミスをしているのです。
そのため間違った答えになっているのです。
例えば1桁や2桁の足し算・引き算が間違っているなど、Sさんが今までしたことがないようなミスがかなりあったのです。
これらの単純なケアレス・ミスがなかったら、Sさんのこの試験は97点だったのです。
つまりケアレス・ミスで41点も失っていたのです。
私はこの後Sさんと会い、この試験について話をしました。
Sさんは、試験後はいつものようにできたつもりでいたそうです。
そして、答案用紙が返された時、点数を見て気が動転し、なぜこんなに点数が悪かったのかわからなく、返却後も心の余裕がなく確認しなかった、つまりこれらのケアレスミスに気付かなかったそうです。
そして私がケアレスミスの話をすると、Sさんも唖然としていました。
なぜこんなに大量のケアレスミスをしてしまったのか?
それはSさんの試験日の体調が原因だったのです。
Sさんは日頃から少しずつ数学の勉強をしているため、試験前は特に数学の勉強はしないのです。
それでも高得点を取っていたのです。
では試験前は何をするかというと、社会科や理科の暗記に専念していたのです。
しかし、この時の試験日は部活動の試合の4日後だったので、本格的な試験勉強開始がいつもより遅れてしまったのです。
さらに、社会科・理科・数学の試験が同じ日で、社会科も理科も試験範囲が広く、試験3日前から試験前夜まで毎晩遅くまで社会科と理科の勉強をしていたのです。(平均睡眠時間は3~4時間だったとか。)
そのため、数学の試験中、頭がボーっとしてしまったそうです。
数学は暗記科目と異なり、試験中いかに集中し、いかに早く答えを導き出すかが勝負の科目です。
風邪気味だったり、睡眠不足では、自分の実力を発揮することができません。
集中力が低下し、Sさんのようにケアレスミスばかりしてしまう場合もあるのです。
ですから試験前は体調を万全にし、試験に臨まなければならないのです。
試験の前々日までは睡眠時間を惜しんで勉強しても構いませんが、試験前日は充分な睡眠時間を確保できるようにしなければならないのです。
そのためには、計画を立てて、早めに試験勉強を行わなければなりません。
試験前日には試験勉強を充分終えている状態にするのが理想なのです。
ケアレスミスは本当に悔しいミスです。
本来なら正解なのに、不正解になってしまうわけですから。
皆様のお子さんが、万全の体調で試験に臨み、ケアレスミスが少しでも減ることを望んでいます。
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