子供がスポーツでトップ選手になるには?

2022年6月13日

子供をスポーツのクラブ・チームに入れたりスイミング・スクールのようなレッスンに通わせて、あまり上達しない子と加速して上達する子がいます。この両者、違いは何でしょうか?

 

運動神経がいい子と悪い子の違いは?

運動神経は「遺伝」や「生まれもった才能」が原因ではありません。

生まれつき運動神経が悪い人はいないのです。

 

運動神経は誰にでも備わっています。

運動神経がなければ、手を思い通りに動かして文字を書くことも、おはしでご飯を食べることもできませんから・・・。

 

なぜ「運動神経のいい子」と「運動神経の悪い子」に分かれてしまうのか?

それはズバリ「運動環境の違い」です。

スポーツや運動に必要な動きのパターンを経験しているかどうか、つまり、脳の神経回路をたくさんつくったかどうかという後天的な環境の違いによって決まるのです。

運動神経のいい子は、さまざまな動きのパターンを経験し、運動の基礎となる脳の神経回路を育んでいます。この動きのパターンを習得する機会が多ければ多いほど、運動神経のいい子になるのです。
子どもの運動神経をよくしたいのであれば、動きのパターンをたくさん獲得できるような環境が必要なのです。

 

ゴールデンエイジとは?

一生に一度だけ訪れる運動神経が伸びる黄金期です。具体的には5歳~12歳頃の期間です。
体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代なのです。

5歳~12歳頃は成長が早いので、5歳と12歳とでは身体的な違いが大きいです。
そのため、ゴールデンエイジを5歳~8歳頃の「プレ・ゴールデンエイジ」と、9歳~12歳頃の「ゴールデンエイジ」に分けて考えます。

プレ・ゴールデンエイジは、神経回路が80%まで形成され、急激な成長を迎える時期です。
運動能力の基礎は、この年代で形成されます。つまり、この年代の子どもたちには特定のスポーツをさせることもいいのですが、たくさん体を動かせてあげることも大切です。
注意すべきことは、この時期は自主的に運動や練習をするという習慣がないため、親が一緒に練習など体を動かすのに付き合ってあげたりスポーツクラブに入部させたりするなど体を動かす環境を作っていかなければなりません。

ゴールデンエイジは、神経系の発達がほぼ100%になるため、動きの習得に最も適した時期といえます。
運動において何でも即座に短時間で習得できることから「ゴールデンエイジ」と呼ばれています。
スポーツで重要となる基本技術も、プロのような高度なテクニックもこの時期に覚えることができます。
9歳~12歳頃に覚えた技術は大人になってもずっと身に付いているといわれるだけに、何でも吸収させてあげてください。
反対に筋肉は未発達なため、筋トレよりは、技術・テクニックを重視すべきです。

神経の発達の面を考えると、この時期に専念するスポーツをしていると上達するので理想的です。

 

スポーツの上達が加速する子は?

同時期に同じスポーツを始めても、上達がはやい子とそうではない子に分かれます。
お子さんが加速して上達するには次の方法がいいと思います。

 

ゴールデンエイジの時に、様々な運動をさせて、専念するスポーツも始める。

走る、跳ぶ、泳ぐ、ボールを投げる・キャッチする・打つ・蹴る、など様々な運動をし、この先このスポーツをする!と種目が決まったらその練習を開始すると、上達が加速します。

 

クラブやスクールの練習だけでなく、親御さんも一緒に練習したり練習に付き合う。

スポーツクラブ、クラブ・チームなどに入会した場合、そこでの練習だけではなく、他の時間に親御さんも一緒になって練習したり、親御さんが見ている中でお子さんが練習をします。

親と一緒だと、お子さんはやる気が出て意欲的に練習し、その結果、上達が加速します。

 

書籍や動画など、技術が上達するコツをお子さんに教え、練習する。

全国レベルで活躍しているお子さんは、
親御さんがかつて全国大会に出場するレベルの選手だったので、親の指導も受けている
書籍や動画で、練習方法・動き方・体の使い方などを学び、確認しながら親子でも練習している
が、多いです。

クラブなどで練習しながら、それ以外でも練習しているからトップになれるのですね。

日本のトップ選手だった指導者や日本のトップ選手を育て上げた指導者は、その競技の様々なコツ・秘訣を知っていますので、教え方が上手でわかりやすいので、特に動画は見ているとイメージすることができ上達を加速することができます。

 

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