リーグ戦(総当たり戦)の試合数を計算する方法。数学、確率・組み合わせ
スポーツの大会で「リーグ戦」という言葉を聞いたことがあると思います。トーナメント戦は勝ち抜き戦に対して、リーグ戦とは総当たり戦のことで、文字通り全ての相手と対戦する方式です。試合数は当然多くなりますが総試合数を、数学的に考え、計算によって求める方法を紹介します。
表を利用して求める
動画による解説は こちら(クリック)↓
A,B,C,D,E,F の6チームが試合をする場合で考えてみましょう。
トーナメント戦でしたら、総試合数は5試合になります。
トーナメントの試合数を求める方法は こちら をご覧ください。
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トーナメントの試合数を、数学的に理解し、瞬時に求める方法
リーグ戦の試合数の求め方として、表を利用する方法があります。これはリーグ表と言われ、よく使われていますので、ご覧になったことがあるのではないでしょうか?
A~Fの6チームのリーグ表は下記のようになります。縦軸と横軸が交わる空欄に試合結果を記入します。斜線は自身同士なので試合はありません。
次に下の表を見てください。例えば、BチームとDチームの試合結果はオの欄に記入しますが、オの欄は2つあります。このようにこの表は1試合の結果を2つの空欄に記入するようになっています。ですから試合数は空欄の数の半分(黄色の欄の数または赤色の欄の数)になります。
では、空欄はいくつあるか計算します。下の図のように、斜線の欄は試合がありませんので、左に詰めます(赤色の欄を各々1つ左に移動します)。
すると、下の表のようになります。ここで、縦はチーム数の6,横は斜線の欄すなわち1減りますので6-1=5となります。
欄の数は 6×(6-1)=30、
試合数は欄の数の半分ですから 30÷2=15、
よって試合数は15試合となります。
以上が、表(リーグ表)を利用する試合数の求め方です。
図を利用して求める
次に図を利用して求めてみます。
下の図を見てください。赤色の図は左のAチームは赤線で結ばれている右側のB,C,D,E,F のチームと試合をするということを表しています。Aチームは自身以外のチーム、すなわち 6-1=5試合行います。他の5つの黒色の図に関しても同じことを表しています。
上記のことから、Aチームは5試合、B~Fチームも各々5試合、よって試合数は5試合を6チームが行うので、5×6=30 としたいのですが、下の図を見てください。
赤色の線は「A対C」と「C対A」を2試合と数えています。しかし実際は「AとCは1試合」です。
同様に、青色のBとEも2試合と数えているが実際は1試合、黄色のDとFも2試合と数えているが実際は1試合、と先ほどの計算で出した30は全て1つの試合を2度数えています。
ですから30÷2=15が試合数となります。
まとめますと、6チームで試合をする場合、1チームは自身以外のチームと試合する、すなわち5試合するので
(6-1)×6=30
これだと、例えば、「A対C」と「C対A」を2試合と数えているので
30÷2=15
よって試合数は15試合となります。
以上のように、リーグ戦の試合数は、表または図を利用して求めることができます。
表の方がわかりやすいのですが、数学で学習する確率・組み合わせの単元では複雑な問題も学習し、図を利用しないと答えを求めることができません。
ですから、表だけでなく図を利用した考え・計算も理解して覚えてください。
なお、複雑な問題ほど、計算の正確さとスピードは重要です。
考え方は正しいのに計算間違いすると、自信がなくなってしまいます。
また計算が遅いと試験時間内に全ての問題を解くことができません。
『デイリー算数』のような問題集で小学生のうちから計算力をつけておきましょう。
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