お子さんの学力が伸びる、他人に説明して自分自身が学ぶ 勉強方法
他人に説明する勉強方法
理解度を深める方法の1つとして、『他人に説明する』方法があります。
例えば、友人にわからない問題を聞かれたら、解き方や答えを説明してあげたり、自分が解いた問題を友人に出すのです。
この方法は意外と効果があります。
以前、休み時間に、T君がS君に問題集の中の1つ問題の解き方を説明していました。
S君は解き方がわからず、T君に聞いていたのです。
私が近づくと二人は私の存在に気付いたようですが、T君は照れくさそうに教え続けていました。
T君の説明が終わり、S君が「わかった。ありがとう。」とT君に言いました。
私もT君に「(S君に説明してくれて)ありがとうね。」と言いました。
T君は照れくさそうな表情で私を見て、「でも、先生。僕もこの問題を今説明してたら、なんか完璧に理解できた。さっきまで、ちょっと自信なかったんだ。」と言ったのです。
そうなんです。
T君とS君の場合、説明を聞いたS君はその問題を教えてもらったのでプラスになりますし、説明したT君も説明することによって、より完全に理解できたのでプラスになっているのです。
友人と、このようにお互い問題を説明し合うと、学習内容を深く理解することができ、お互いにとってプラスになるのです。
家でもできる他人に説明する勉強方法
そしてお子さんの説明を、じっくり聞くのです。
お子さんが説明するのを嫌がってしまいますから・・・。
そして、お子さんの説明で疑問に思ったことは尋ねてみるのです。
そうすることにより、お子さんもその内容の理解度が深まります。
また、お子さんの説明が終わり、説明内容がわかったら、必ず最後に「なるほどね。ありがとう。」とか「よくわかった。ありがとう。」と言うことを忘れないで下さい。
このことばを聞き、お子さんも嬉しく思いますし、次回尋ねる時も説明してくれるでしょう。
学習内容を他人に説明すると、本人の理解度が深まります。
是非、実践してみて下さい。
実は、日頃感じていることなのですが、授業で説明する度に、その内容を私自身が、よりよく理解するようになるのです。
ですから、一人で参考書や問題集を読んでいて気付かなかったことで、説明する時に気づいたことが、今までに何度もあります。
「あっ、あの時説明した内容だ!」と思ったことが何度もあります。
他人に説明すると、自分自身がより深く理解できる、と痛感しています。
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