問題集を上手く利用して、効率よい勉強法で学力を伸ばす方法

2021年1月5日

問題集の効率よい勉強法

 

皆様のお子さんは、問題集をどのように利用していますか?

私が勉強の様子を見て気になるのは、問題集を解き、答え合わせをし、正解には○、不正解には正しい答えを書き、それで終わり!という子が、多いということです。

 

これは学校の宿題や試験後の解説にも当てはまります。

宿題の答え合わせの時、不正解の問題は、正しい答えを書くだけなのです。

試験後の解説の時、間違った問題は、正しい答えをただ写すだけなのです。

 

この勉強法ですと、できる問題はさらにできるようになります。

しかし、できない問題は、いつまでたっても正解にすることができません

 

問題集や宿題・試験で間違った問題に対しては、ただ正しい答えを書くだけではなく、どうしてこの答えになるのかを常にやり直すことが大切です。

そして間違った問題を重点的に復習する子は学力が伸びています

 

問題集の問題を解いて勉強する一番の目的は、自分が解けない問題を発見することなのです。

そして、できなかった問題を何度もやり直すことによって、解けない問題が減ります

つまり、より多くの問題を解くことができるようになる、ということです。

そうなれば、試験の得点も自ずと上がります。

 

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問題集の問題に印をつける勉強法

ここで、問題集の工夫した活用方法をご紹介します。

中学生のS君は、とても工夫して問題集を活用していました。

S君は問題集を解く時、時折、問題の番号に印をつけるのです。

 

これを見ていた私は気になり、S君に

ここにつけた印は何なの?

と、尋ねました。

するとS君は

一応答えは書いたけど、自信がない問題には印をつけているんです。
それで、答え合わせをした後、印をつけた問題も、もう一度見直して確認するんです。

と答えました。

S君は、試験勉強で問題集の問題を解いていた時、たまたま正解だったけれど、それと同じ問題が試験で出題され、試験では不正解だった経験があったのです。

それ以来、問題集で問題を解く時、確実に覚えるため、不安な問題や自信がない問題には、予め印をつけ、答え合わせをする時、確認をするそうです。

S君の勉強方法ですと、1つ1つを確実に覚えたり理解して学習を進めることができます

 

問題を解く時、不正解だった問題こそ、何度もやり直すべきです

そして自信がない問題は、後で必ず確認するべきです。

このことを心掛け、問題集を活用していただければ、効率よい学習ができます。

 

問題集を利用して、わからないこと・覚えていないこと・理解していないことを知り、それらを集中して学習する。

そしてどの問題も、解くことができるようにする。

これが、効率よい学習方法だと思います。

 

 

問題集を上手く利用した勉強法

次に、問題集を上手く利用していた中学生のYさんの勉強法を紹介します。

Yさんは偏差値70の高校に進学しましたが、中学時代はどの教科も常に満点あるいは満点に近い点数を取っていた生徒でした。

ある時、私はYさんと話をし、家での勉強方法を尋ねました。

 

家で学習する時は、教科書や参考書や問題集を使って復習を中心に勉強しているとのことでした。

続いて私は、教科書や参考書や問題集をどのように利用しているか、具体的な勉強方法を聞きました。

そして、Yさんの問題集の利用方法がとても効果的であることを知りました。

 

Yさんは問題集の利用方法を次のように話してくれました。

私は答えを問題集に書き込まず、ノートに書きます。
はじめはふつうに問題を解きます。
そして一通り終わったら、解答を見ながら、答え合わせをします。
それから問題集の問題ごとに○、△、×の記号をつけます。

ここで私は○、△、×?と、疑問に思い、

○、△、×って何?

と尋ねました。

 

○、△、×は私が決めた記号なんです。

とYさんは答え、

 

○、△、×ってどういう意味なの?

と再度尋ねました。

 

するとYさんはこう説明してくれました。

できた問題には○をつけます。答えは合っていたけど不安な問題やケアレス・ミスした問題には△をつけます。そして、できなかった問題には×をつけます。
1単元の問題を解き終えたら、また同じ単元の問題を解きます。でも、この時は△と×の記号がついた問題だけを解きます。
試験前は、これを繰り返して、全部の問題が○の記号になるまで解きます

 

私はYさんにお願いして、後日、Yさんが使っている問題集を見せてもらいました。どの問題集にも1問1問に○、△、×の記号が書かれていました。

○の記号だけの問題、×・○あるいは△・○と書かれた問題、さらには×・×・○と3つの記号が書かれた問題もありました。

高校合格後に聞いた話なのですが、Yさんはこの方法を高校入試まで続けていたそうです。

 

Yさんが行なっていた問題集の賢い利用方法は、まとめるとこうなります。

まず一通り問題を解き、○、△、×の記号をつけることにより、自分ができる問題とできない問題を区別します

 

できた問題の中で、次回解いても確実にできると思う問題には○をつけます。

今回はできたけど、再度解いたほうがいいなあと思う問題や次回解いたら間違えるかもしれない思う問題には△をつけます。

また、できるはずだったのにケアレス・ミスのため間違えた問題にも△をつけます。ケアレス・ミスとは、例えば数学の文章問題で計算式はできたのに途中の簡単な計算を間違えた、などです。

そしてできなかった問題には×をつけます。

 

1単元終えたら、同じ単元をもう一度解きます。但しこのとき解くのは△と×の記号がついた問題のみです。

そして3回目、4回目・・・、これと同じことを繰り返します。

 

Yさんの問題集の利用方法のメリットは

2回目以降は解く問題数が減るので(○の記号の問題は解かないから)、楽に、繰り返し行うことができる
自分ができない問題のみ練習するので、効率よい学習ができる。(限られた時間内で学習する場合、自分が簡単にできる問題を解く時間はもったいないですよね。)
3年生になって、1・2年の復習をする場合も、短時間で行うことができる。(自分ができない問題のみ復習すればよいので。)

などがあります。

 

受験前、「これからこの3冊すべてやらなければ。」と思うと嫌になりなかなか手がつけられません。

しかし、「この3冊の中の△と×のしるしの問題だけやろう。」と思うと、やる気が出てきますよね。

Yさんは、以前、問題集で練習した問題が試験に出たが解答できず、悔しい思いをしたことがあるそうです。

 

その時から「1度やった問題は試験でも絶対間違えたくない。」と強く思うようになり、問題集を用いたこの勉強方法を行っていたそうです。

これから問題集を利用する際、答えを書き込まず、何度も行い、1冊の問題集を最大限に活用されては如何でしょうか?

 

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Posted by Let's learn!