国語の成績を上げる方法は読書が一番、おすすめの工夫した読書方法
国語の成績を上げるコツは読書
国語は小学生にとっても、中学生にとっても、特殊な科目のように思えます。
なぜなら、今まで、
「うちの子は学校のテストで算数・理科・社会の点数に比べて国語だけ極端に悪いのです。」
という小学生の親御さんの相談や、
「うちの子は勉強するようになったので英語・数学・理科・社会の成績は伸びているのですが、国語だけはあまり変化がないのです。」
「うちの子は志望高校に合格したいので勉強しているのですが、国語の勉強は何をすればよいのかわからないと言っているのです。」
という中学生の親御さんの相談を何度も受けているからです。
読書好きな子の国語の成績が信じられないレベル
ここで当時中学生だったF君をご紹介します。
私が初めてF君と出会ったのは、彼が中学3年生になる直前の春休みでした。
F君のお母さんは
「うちの子は『勉強しなさいっ!』と何度もしつこく言っても、少ししか勉強しないんです。
だから試験の点数も、通知表の成績も悪くて・・・。」
と言いながら、1・2年生の通信簿と試験の問題用紙・解答用紙を全て見せてくれました。
私はこれらを見て、驚きました。今までこんなに驚いたことがない程です。
通知表は、国語以外ほとんど『2』なのです。たまに『3』がありましたけど。(5段階評価です。)
そして試験の解答用紙は、5教科見せてもらったのですが、国語以外どれも20点~50点なのです。
では国語は、と申しますと・・・、
1年生の1学期から2年生の3学期まで、通信簿は全て『5』。
定期試験は、1年生の1学期から2年生の3学期まで、約半分が100点で他は98点とか96点なのです。
因みに、国語の学年全体の平均点は、大体60点~70点だそうです。
私は「国語の成績が素晴らしいですね。国語をよく勉強しているのですか?」と尋ねました。
するとF君のお母さんが「家では国語の勉強は全くしません。他の教科ばかり勉強しているのですが、一向に成績が上がらないのです。」と答えました。
私は『何で国語がこんなによくできるのだろう。』と強く思っているのに対し、お母さんは『何とかして、国語以外の教科の成績を上げて欲しい。』と強く切望しているため、こんな会話になってしまったのです。
私はF君のお母さんと、国語以外の教科の話をしました。
国語の成績を上げるコツは楽しくできる読書方法
そして、いよいよ国語の話を聞くことになったのです。
F君は、
と言いました。
その時、お母さんがこう言ったのです。
「毎月、学年通信が発行されるのですが、定期試験後はその結果が発表されます。発表の内容は総合得点と各教科の得点の上位10名の氏名です。」
「この子はこの2年間、国語だけはずーっと1位なのです。だから楽しいのでしょうね。」
「でも、この子が一番好きなのは国語ではなくて読書なのです。」
それを聞いた時、私はF君に
と尋ねました。
するとF君は
と答えました。
私は『えっ!1週間に7~8冊!ということは1ヶ月で・・・。』と思い、
と尋ねました。
F君は
と答えました。
私は
と尋ねると、
とF君は答えたのです。
私はあまりの驚きに、唖然としてしまい、ことばを発することができませんでした。
するとF君のお母さんが、
「読書が好きなことは、親にとって嬉しいのですが、度が過ぎて困るくらいなのです。」と言いました。
家でF君は、本ばかり読んでいるそうです。同級生が見るようなテレビにはあまり関心がなく、時間さえあれば読書、の毎日だそうです。
F君が出かけて、なかなか帰宅しない時は、近所の書店か図書館に探しに行けば必ずF君を見つけることができる、とお母さんは話しました。
それほど、F君は読書が好きなのです。
書店や図書館で何かおもしろい本がないか、探したり読んだりしているそうです。
私はF君に
と尋ねました。
読者の皆様は、F君がどんな本を読んでいると思いますか?
因みに、私は文学作品を中心に読んでいると思いました。(国語の成績があまりによいから。)
その時、F君は鞄からメモ帳を取り出して私に見せてくれました。
このメモ帳にはF君が読んだ本がぎっしり書かれていました。
以前、持っている本をまた買ってしまった経験があり、そのようなことを防止するため、読んだ本を記すようにしたのだそうです。
そのメモ帳に書かれている本は、私の予想に反するものばかりでした。
SF小説や推理小説など、中学生が楽しみながら読む本ばかりだったのです。
F君が読書好きの理由がわかったような気がしました。
しかし、中には文学作品も数冊記されていました。
私はそのうちの1冊を指差し、
と、ちょっとへんな質問をしました。
それに対しF君は
と、教えてくれました。
そうなんです。
私は話題を変えて
と尋ねました。
するとF君は、
と答えました。
私は
と尋ねると、
とF君は言いました。
F君の読書は国語の成績を伸ばすのにとても効果的だったのです。
F君は文章を読むとき、文章に書かれていることを理解し、その内容を楽しもう、ということを無意識に行っていたのです。
だから試験問題でも、読んですぐに文章の内容を完全に理解するので、各設問に対しても、簡単に答えることができるのです。
これは小説だけではなく、説明文に対しても同じだそうです。
説明文は、新たなことを知ることができるから、「読んでいておもしろい」と言っていました。
また、多くの文章を読めば、多くの漢字・語句を見ます。
それを何度も繰り返すうちに、それらを自然に覚えてしまうそうです。
F君の話から、読書が嫌いなお子さんに読書を勧める際のコツも、わかったのではないでしょうか?
親御さんは、自分のお子さんに読書を勧めるとき、文学作品や推薦図書の本を渡して「この本、読もう。」とか「この本、読んでごらん。」と紹介することが多いと思います。
しかし、お子さんは渡された本を読み始め、おもしろくないと感じ、読むのをやめてしまうのです。
そして、『読書はおもしろくない。退屈だ。』と思ってしまうのです。
ですから、あまり読書をしないお子さんに対し、『この子に読書好きになってもらいたい。』と思ったら、いろいろな本、お子さんが好きそうな本を紹介するのです。
そして、お子さんにとっておもしろい本だけ読むように勧めるのです。
国語の成績を上げる読書、おすすめの読書方法
この方法として、例えば、お子さんと一緒に図書館へ行きます。
(中学生のお子さんであれば一緒でなくてもいいのですが・・・。)
そこで、いろいろな本を親御さんが紹介したり、また、お子さんに好きな本を選ばせます。
お子さんに選ばせる時は「おもしろそうだなあと思う本を自由に選んでいいよ。」と言ってあげます。
そして(ここが大切なのですが)
こう話してあげることにより、お子さんも気軽に本を読むことができます。
面白くなかったら別の本を読めばいいわけですから。
これを続けていけば、お子さんはいつか、自分にとっておもしろい本に出合うことができます。
そしたら、次はその作者の他の本を選ばせます。
例外があるかもしれませんが、おそらく同じ作者の他の本も楽しく読むでしょう。
こうして、多くの本を楽しく読むことができます。
読書が楽しくなれば、読むことが好きになります。
そして読解力がつき、国語の成績も伸びます。
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