中学英語の成績が上がる勉強法、英文法の基本をマスター
中学英語の勉強法、英文法の基本を理解する
『英語が苦手です。』 『英語が難しくてわかりません。』 と、言うほとんどの人は、基本部分を理解していません。
この基本を理解すると、英語がわかるようになり、勉強が楽しくなります。
これから、基本部分の要点を説明しますので、英語が苦手な方は、どうかじっくり読んでいただければと思っています。
そして、少しでも英語がわかるようになり、学習意欲が出てもらえたら嬉しく思います。
人称・単数・複数
1.人称、単数・複数を理解しましょう。
I , we(私、私たち)を1人称、you(あなた、あなたたち)を2人称、私もあなたも含まない名詞・代名詞を3人称といいます。
また、1つ(1人・1個・1匹など)を単数、2つ(2人・2個・2匹など)以上を複数といいます。
とてもややこしそうですが、英語を学習する上で必要なので説明しました。
難しいと感じる方もいるかもしませんが、安心してください。
この中で必ず覚えて欲しいのは3人称単数だけです。
3人称単数
3人称単数は『私・あなた以外の単数』のことを言います。
例えば、健、絵美、私の父、この机、あなたの猫は、いずれも、私・あなた以外の1つ(1人・1個・1匹)を言っています。
ですから、どれも3人称単数です。
繰り返します。私・あなた以外の1つ(1人・1個・1匹)のもの(人)のことを3人称単数といいます。
では、この3人称単数がなぜ重要か?
それは、3人称単数が主語の時、動詞や do の形に注意しなければならないからです。
3人称単数が主語の時、be動詞は is(was) を用います。
また、一般動詞の現在形は原形の語尾に s や es をつけた形にしなければなりません。
そして一般動詞の現在形を否定文・疑問文にする時は do ではなく does を用います。
さらに否定文・疑問文で does を用いた時は一般動詞は原形にしなければなりません。
このように、英語を学習する際、主語が3人称単数かどうかを特に意識してください。
be動詞
2.be動詞
be動詞は am, is, are, was, were などいろいろな形があります。(ほかに、原形のbe、過去分詞形のbeen、現在分詞形のbeingがあります。)
これは次の規則で決まります。
主語が I の時、現在形は am、過去形は was になります。
主語が you または複数の時、現在形は are、過去形は were になります。
主語が3人称単数の時、現在形は is、過去形は was になります。
つまり、主語や時制(現在か過去か)によって、am, is, are, was, were が使い分けられます。
これらの意味はどれも同じです。
am, is, are, was, were などをまとめてbe動詞といいます。
be動詞には次の2つの意味があります。
(主語)+be動詞+~.
(1) (主語)は~です。
Emi is a doctor.(絵美は 医者です。)
Ken and Kumi were happy.(健と久美は幸せでした。)
(2) (主語)は~にいます(あります)。 〔この意味の時、~には場所を表す語句がきます。〕
My balls are in this box. (私のボールはこの箱の中に あります。)
His cat was under the table.(彼の猫は テーブルの下にいました。)
一般動詞
3.一般動詞
一般動詞とは、be動詞以外の動詞のことを言います。英語では主語の次に置き、
〈主語+一般動詞+~.〉という語順になります。
例えば、『私は毎日英語を勉強します』 の場合、
主語は『私』なので I 、一般動詞は『~を勉強します』なので study ~ となり、
I study ~.
という語順になります。
そして~の部分は『英語』なので English、 よって
↓
I study English.
となります。
最後に残りの『毎日』すなわち every day をつけて
↓
I study English every day.
これで英文が完成です。
【例文】
I like music.(私は音楽が好きです。)
You watch TV.(あなたはテレビを見ます。)
They play the piano.(彼らはピアノを弾きます。)
I have a new car.(私は新しい車を持っています。)
しかし、主語が3人称単数の時は、一般動詞の語尾に s または es をつけます。
He likes music.(彼は音楽が好きです。)
She watches TV.(彼女はテレビを見ます。)
Emi studies English.(絵美は英語を勉強します。)
Ken plays the piano.(健はピアノを弾きます。)
He has an old car.(彼は古い車を持っています。)
一般動詞の語尾に s または es をつける方法は、次の規則があります。
① ふつうは s をつけます。 【例】 like → likes , play → plays
② 語尾が s, sh, ch, x, o の時は es をつけます。 【例】 watch → watches
③ 語尾が 〈 子音字+y 〉 の時は y を i に変えて es をつけます。
【例】 study → studies 〔studyの語尾は〈 d+y 〉です〕
*母音字・・・ a, i, u, e, o
*子音字・・・ 母音字以外の文字
* play の語尾は 〈 a+y 〉なのでこの規則に当てはまりません。
☆ have は例外で have → has となります。
一般動詞の過去形
過去を表現する時は、動詞を過去形にします。
動詞には「規則動詞」と「不規則動詞」の2種類があり、過去形に変化させる方法が違います。
「規則動詞」は語尾に ed をつけると過去形になります。
「不規則動詞」は異なった変化をしますので1つずつ覚えなければなりません。
また、過去形の形は主語に影響されません。
あわせて読みたい
不規則動詞の変化は これだけは覚えたい!覚えるべき英語の不規則動詞の活用表に載せてあります。
→ 詳細はこちら
「規則動詞」の過去形の作り方〈語尾に ed をつける方法〉は、次の規則があります。
① ふつうは ed をつけます。 【例】 watch → watched , play → played
② 語尾が e で終わる語は d だけをつけます。 【例】 like → liked , use → used
③ 語尾が 〈 子音字+y 〉 の時は y を i に変えて ed をつけます。
【例】 study → studied , cry → cried
④ 語尾が 〈 強く発音する短母音+子音字 〉 の時は子音字を重ねて ed をつけます。
【例】 stop → stopped
【例文】
I liked tennis. (私はテニスが好きでした。)
We watched TV. (私たちはテレビを見ました。)
She studied English. (彼女は英語を勉強しました。)
He played the piano. (彼はピアノを弾きました。)
Ken had a new car. (健は新しい車を持っていました。)had は have の過去形です。
4.肯定文を否定文・疑問文に書き換える
肯定文を否定文・疑問文に書き換える方法は、その肯定文に、be動詞(am,is,are,was,were)がある場合・一般動詞がある場合・助動詞がある場合、で異なります。
be動詞の否定文と疑問文
(1) be動詞がある場合
☆肯定文のbe動詞の後に not を入れれば、否定文が完成します。
Tom and Ken are students. (トムと健は学生です。)
→Tom and Ken are not students. (トムと健は学生ではありません。)
Emi is playing the piano. (絵美はピアノを弾いているところです。)
→Emi is not playing the piano. (絵美はピアノを弾いているところではありません。)
John was watching TV. (ジョンはテレビを見ていました。)
→John was not watching TV. (ジョンはテレビを見ていませんでした。)
This letter was written by him. (この手紙は彼によって書かれました。)
→This letter was not written by him. (この手紙は彼によって書かれませんでした。)
☆肯定文の be動詞を主語の前に移動すれば、疑問文が完成します。
Tom and Ken are students. (トムと健は学生です。)
→Are Tom and Ken students? (トムと健は学生ですか。)
Emi is playing the piano. (絵美はピアノを弾いているところです。)
→Is Emi playing the piano? (絵美はピアノを弾いているところですか。)
John was watching TV. (ジョンはテレビを見ていました。)
→Was John watching TV? (ジョンはテレビを見ていましたか。)
This watch was made in Japan. (この腕時計は日本で作られました。)
→Was this watch made in Japan? (この腕時計は日本で作られましたか。)
一般動詞の否定文と疑問文
(2) 一般動詞がある場合
☆肯定文の一般動詞の前に don’t(doesn’t, didn’t) を入れ、一般動詞を原形にすれば、否定文が完成します。
◇現在形の場合は don’t を用いますが、主語が3人称単数の時は doesn’t を用います。
*主語が3人称単数の場合だけ doesn’t を用い、動詞を原形に変えるという点に注意してください。
◇過去形の場合は didn’t を用います。
*主語が何でも didn’t を用います。また、動詞を原形に変えるという点に注意してください。
We play tennis. (私たちはテニスをします。)
→We don’t play tennis. (私たちはテニスをしません。)
She likes English. (彼女は英語が好きです。)
→She doesn’t like English. (彼女は英語が好きではありません。)
He watched TV. (彼はテレビを見ました。)
→He didn’t watch TV. (彼はテレビを見ませんでした。)
☆肯定文の主語の前に Do(Does, Did) を置き、一般動詞を原形にすれば、疑問文が完成します。
◇現在形の場合は Do を用いますが、主語が3人称単数の時は Does を用います。
*主語が3人称単数の場合だけ Does を用い、動詞を原形に変えるという点に注意してください。
◇過去形の場合は Did を用います。
*主語が何でも Did を用います。また、動詞を原形に変えるという点に注意してください。
They play tennis. (彼らはテニスをします。)
→Do they play tennis? (彼らはテニスをしますか。)
She likes English. (彼女は英語が好きです。)
→Does she like English? (彼女は英語が好きですか。)
He watched TV. (彼はテレビを見ました。)
→Did he watch TV? (彼はテレビを見ましたか。)
助動詞の否定文と疑問文
(3) 助動詞がある場合
☆肯定文の助動詞の後に not を入れれば、否定文が完成します。
Tom can swim fast. (トムは速く泳ぐことができます。)
→Tom can not swim fast. (トムは速く泳ぐことができません。)
Emi will study English. (絵美は英語を勉強するでしょう。)
→Emi will not study English. (絵美は英語を勉強しないでしょう。)
☆肯定文の助動詞を主語の前に移動すれば、疑問文が完成します。
They can play tennis well. (彼らは上手にテニスをすることができます。)
→Can they play tennis well? (彼らは上手にテニスをすることができますか。)
She will play tennis tomorrow. (彼女は明日テニスをするつもりです。)
→Will she play tennis tomorrow? (彼女は明日テニスをするつもりですか。)
↓ 英語が苦手な子に最適の参考書 ↓
あわせて読みたい
音声解説付き『中学英語の英文法』 は音声解説による参考書です。音声解説を聞きながらテキストを読み進めますので、わかりやすく、楽に理解でき、読んでいる途中で飽きて中断することなく効率よく読み切ることができます。
→ 詳細はこちら
勉強方法関連は こちら です。